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質の最大のポイントは、タンパク質含有量が少ないことである。これが多いと、清酒中のアミノ酸も多くなり、のどのひっかかるような、いわゆる雑味が生じる。また、日光に当たると着色する欠陥も生じることになる。
山田錦のタンパク質含有量は、75%精白米で5%前後となっており、他品種に比べかなり下回っている。
量については、精米率に関係してくる。酒造玄米は、削れば削るほど、いい酒になる。大吟醸などは、米粒を最高3分の2以上も削る。そこまで削っても、酒造りのカギを握る米の中心部「心白」が壊されないという条件を備えなければならない。
それは同時に、蒸し上げたときの粒揃いがいいということにつながる。蒸し米の外は堅く、中は柔らかくなければならないのだが、大粒の米はその条件を満たす。こうじ菌を混ぜ合わせる際、蒸し米の「さばき」を行うが、その作業もやり易くなる。
醸造時、こうじ菌は心白に浸透し、酒の旨味を造り出すのだが、米一粒ずつに、まんべんなく浸透して全体の風味が増すわけで、そのためには、精白後の心白がしっかりしていることが求められるのだ。
山田錦の大きさは、千粒27〜28gと最大級の大きさだ。この大粒は、大幅精白にも耐えて、心白は壊れない。しかも、心白の形状が横一文字となっており、こうじ菌の均一浸透を促す好条件を備えている。
山田錦の回りには、旨味をつくりだす条件、いわば旨味の演出者が、いっぱい居る。いい酒ができるわけだ。
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