| 田中杜氏/まあ努力とは思ってもしませんが、名だたる酒が落されるコンクールですでねぇ〜、国税局の方が膨大な中から審査されるんですが、そこで「あっこれはいい酒だ」と思ってもらわないといけませんでねぇ〜ちょっとした違いかもしれませんけど大変なことですわな。
取材者/そのちょっとした違いが大切ということですが、それを支えている素材についてもお聞きしたいんですが?
田中杜氏/それはなんといっても山田錦だな。この米は、兵庫県の加東郡一帯で取れる酒造り好適米とよばれる米なんですわ。全国の酒蔵がうらやむこの米を、まぁ、地元っていうこともあって優先的に分けてもらえるというのは大きい。
大吟醸はそれを極限まで精米した、「はくの白い」米を使っています。これは35%ですから65%は削って捨ててしまうんです。値段も他に比べれば破格ですが、それだけの価値のある米なんです。この米を使っていいかげんな酒をつくることはできませんでね。
まぁ、仕込みのときは気が張りますねぇ。蔵に人が入るのを嫌がるぐらいですわ。社長にも2階へ上がるのは遠慮してもらうぐらいで。
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